Amazonがまたルールを変えた。
2026年1月15日から、FBAの返品撤去手数料が下がった。標準の小型商品は1個あたり$1.04から$0.84に。いいニュースに聞こえるだろう? まだ喜ぶのは早い。海外倉庫に山積みになった返品は一向に減らないし、「廃棄か返送か」という問題は相変わらず厄介だ。
去年のブラックフライデーの後、カリフォルニア州オンタリオにある私の3PL倉庫の返品エリアは完全に満杯だった。小型キッチン家電312個が天井まで積み上がっていた。倉庫マネージャーから次々とメッセージが来た。「Kさん、この在庫どうします? 置いておくなら保管料がかかり続けますよ。いらないなら廃棄処理を始めます」。
廃棄すれば痛い。リアルなお金が在庫に縛られている。かといって中国に返送すれば、運賃の請求書が同じくらい痛い。
私は5年間この問題と格闘してきた。ここに私の実際のプレイブックを、帳簿も開いて公開する。
計算する前に海外倉庫の返品を仕分けせよ
多くのセラーがステップ1で間違える。返品が倉庫に着いた瞬間、2つの選択肢に直行する。捨てるか、返送するか。
私が最初にやるのは、少しお金をかけることだ。倉庫にお金を払って、すべての返品を検品・仕分けしてもらう。3つのバケツに分ける。
バケツA:見た目も動作も問題なし、そのまま再販できる。バケツB:軽い再生が必要。新しいパッケージ、新しいラベル、ファームウェアの書き換え。バケツC:壊れている、部品が欠けている、シーズン外。基本的に死んでいる。
検品は当時1個あたり$0.50かかった。312個で$156。このお金は必須だ。仕分けなしに、この後の計算はすべて当てずっぽうになる。
仕分けてみると分かる。悩む価値があるのはバケツBだけだ。バケツAはそのまま地元のクリアランスチャネルに流して素早く現金化する。バケツCは目をつぶって廃棄する。本当の問いは常に同じだ。バケツBは、救い出すための運賃を払う価値があるのか?
廃棄 vs. 返送:1つの表、本物の数字
第1ロット。2024年11月、ブラックフライデー直後。$29.99のキッチンガジェット、返品312個。仕分け後:Aが89個、Bが140個、Cが83個。
当時の見積もりはこうだった。
廃棄ルート:廃棄手数料は1個あたり$0.80。Cの分と、諦めることにしたBの分。1週間で消えて、保管料はもうかからない。
返送ルート:約2立方メートルの海上運賃、諸費用込みで1個あたり$4–6の計算。それも国内での保管と再検品は別だ。さらに40日以上の船旅。
計算してみた。小売$29.99、製品+入庫運賃で1個あたり約$12。返送に$5かけて、さらに人件費をかけて検品・再生して、フルプライスではもう売れない中古品にする。救えば救うほど損が膨らむ。
最終判断:Cの83個とBの140個をすべて廃棄した。Aの89個だけ残し、地元のディスカウントチャネルで1個$9.99でクリアランスした。$800ちょっとを回収した。
痛かったか? 痛かった。でもそれが損切りというものだ。
第2ロットは真逆の話。2025年3月。私の$79.99のスマートLEDランプ、四半期の返品率は18%。返品理由を調べた。半分が「WiFiに接続できなかった」。品質の問題じゃない。私のマニュアルがペアリングの説明をちゃんとしていなかっただけだ。
高単価商品、大きなバケツB。計算が違う。返送運賃は1個あたり約$6、国内での再生は1個あたり約$8(ファームウェアの書き換え、新しいパッケージ、新しいラベル)。400個を返送し、340個が生き返って$69.99で再出品した。コンバージョンは新品の出品より少し低かったが、ACoSは抑えられ、2ヶ月で売り切れた。
この計算は合う。$69.99で売れる商品を救い出すのに$14だ。
両方の請求書を並べれば、判断の枠組みは自ずと見えてくる。
| 廃棄 | 中国へ返送 | |
|---|---|---|
| 1個あたりの直接コスト | 廃棄手数料(私の場合は$0.80/個) | 運賃+通関(私の場合は$4–6/個) |
| 時間 | 1週間で片付く | 輸送に40–60日 |
| 向いているもの | 低単価・不良品・シーズン外の商品 | 高単価・再生可能・再販可能な商品 |
| 隠れたコスト | ほぼなし | 資金の拘束、再検品、欠品リスク |
1つ警告しておく。上記の相場はすべて、当時の私の倉庫とフォワーダーが請求してきたものだ。業者によって料金は大きく違う。動く前に最新の料金表を取って、私の数字を相場だと思わないこと。

一番高いのは運賃じゃない。時間だ。
この計算をするとき、多くのセラーは運賃ばかり見る。私が見る中で一番大きな間違いだ。
返品を返送する本当のコストは時間だ。商品が45日間も海の上にいる間、アメリカの出品は在庫切れになり、ランキングは下がる。ランキングを守るために広告費を上げ、ACoSが25%から40%に跳ね上がる。そのダメージは運賃よりはるかに高い。
季節商品はさらに残酷だ。10月にクリスマス在庫を返送すれば、12月に到着する。シーズンは終わっていて、今度はそれが手元に残る。
だから私の鉄則はこうだ。何かを返送する前に、カバー期間を確認しろ。今の在庫が返品が戻ってくるまで持たないなら、迷わず廃棄しろ。1回の欠品で出品の重みは落ちるし、回復のための広告費は運賃の10倍かかる。
そして直感に反する結論を1つ。廃棄は敗北宣言じゃない。出血を止めることだ。低単価商品を返送するというのは、残存価値$3の商品を救うために$5の運賃を払うということだ。会計士はそれを埋没費用と呼ぶ。セラーは「どうしても手放せない」と呼ぶ。手放せないことこそ、このビジネスで一番高い感情だ。
4つの落とし穴、警告しておく
1つ目。検品なしで未仕分けのロットを返送するのは、目隠しで金を燃やすようなものだ。検品料はコストに見えるが、実は本当のお金を救ってくれるものだ。
2つ目。ピークシーズンの直前に商品を返送するな。輸送日数を計算しろ。40日から60日だ。ピークシーズンに返送をぶつけるのは自殺行為だ。
3つ目。廃棄する商品には、ちゃんとしたコンプライアンスに沿った廃棄プロセスを使え。倉庫の見積もりが怪しいほど安かったら、その見積もりに適正な廃棄の書類が含まれているか聞け。アメリカで環境罰金を1つ食らったら、その年は終わりだ。
4つ目。Amazonの撤去・廃棄手数料と3PLの廃棄手数料は別々の請求書だ。FBA在庫はAmazonの料金表に従う(標準小型商品は2026年1月15日から1個あたり$0.84。料金は変わるので、申請前にSeller Centralで最新を確認すること)。外部倉庫の在庫は倉庫の料金表に従う。混同するな。
私のプロセスはもう固定だ。返品が着いたら検品して仕分ける。Aは地元のクリアランスへ、Bは価値テスト(返送か廃棄)、Cはその場で廃棄。この仕組みで2年、返品処理のコストは約40%下がった。
自分で試した。効果がある。
Ah K(Eコマースセラー、5年)著
英語版からの翻訳。内容に相違がある場合は英語版を優先します。






