ひとつ言わせてほしい。長年トラックを走らせてきて、いちばん恐ろしいのは長距離輸送ではない。倉庫のゲートで立ち往生することだ。

数年前、港のすぐそばに倉庫を借りた荷主のために、マラカイボへ荷物を運んだことがある。紙の上では完璧に見えた。船が入港し、貨物が降ろされ、そのまま倉庫へ直行する。ところが私のトラックが到着すると、計画はゲートのところで崩れた。港周辺の道は狭く、大型トラックと小型車がごちゃごちゃに詰まり、ヤードに入ろうと待つトラックの列は見渡す限り続いていた。私たちはそのゲートの外で丸一日を過ごし、ヤードに入れたのは暗くなってからだった。しかもヤード自体が狭かった。トラクターを転回させるには、地上で人を立たせて誘導してもらう必要があり、フォークリフトは1台だけが稼働し、私の前にはほかに2台のトラックが待っていた。荷主は何度も電話してきて、私は同じことを繰り返し伝えた。ここにいる、でも荷降ろしができない、と。港に近いことは本当だったが、トラックが入れず貨物が降ろせなければ、その近さには何の価値もない。

後にマラカイボ郊外の倉庫へ配達したときは、まったく別世界だった。港にも市中心部にも近くはなく、ただ街の外にある大きな開けたヤードで、大型トラックが何台も同時に入れる広さがあった。転回も、列に並ぶことも、夜間の積み込みも、どれも窮屈ではなかった。そこの人たちは、夜にトラックが到着することを恐れていないと言っていた。ヤードには照明があり、警備員が一晩中いて、トラックが到着すれば作業が始まる。私は夕方遅くに到着し、暗くなる前に荷降ろしが終わり、翌朝には空のトラックがすでに帰路についていた。市内への配達は時間がかかったし、朝の市内へのラッシュは時間を食うが、荷物はゲートからドックへ、そして道路へと滞りなく動いた。ゲートでの待ち時間も、夜中にトラックはどこかと尋ねる電話もなかった。どのドライバーも同じことを言うだろう。道路での30分の余計な時間など何でもない。本当に困るのは、荷物を受け取れない倉庫に到着することだ。

港に近い倉庫は、ゲートに着くまでは良さそうに見える

港に面した倉庫には本物の利点がひとつある。貨物がすぐそこにあることだ。輸入貨物は船から降ろされ、短い距離で倉庫へ運び込める。しかしその利点の代償は明白だ。道路は狭く、交通量は多く、ヤードは小さいため、列に並ぶことが日常の一部になる。港の作業時間が変わればゲートの列もそれに合わせて変わり、時間通りに到着したトラックでも時間通りに荷降ろしできないことがある。

港に面したスペースは、特定の種類の貨物にしか向いていない。決まった船のスケジュールで入ってきてすぐに出ていく、回転の速い輸入貨物には向いている。長期保管や大規模な仕分け、あるいはバルクを小口の配送にばらす作業にはあまり向いていない。小さなヤードでは、その種の作業をこなすことはできないからだ。量が少なく回転が速ければ、港側でもうまくいく。量が増えたり、開梱・仕分け・内陸への転送が必要な仕事になれば、小さな港側のヤードはあっという間に手狭になる。

郊外のヤードこそ、ドライバーが安心して眠れる場所だ

郊外の倉庫の計算は逆になる。港や市中心部までの移動は長くなるが、大きなヤード、スムーズな出入り、夜間作業ができることが、余計な距離以上の価値になる。ドライバーの待ち時間を節約し、荷主の調整の手間を減らしてくれるからだ。私はマラカイボの郊外倉庫で夜間積み込みを見たことがある。照明が点き、フォークリフトが動き出し、トラックが朝を待たずに次々と出入りする。市内全域や周辺の町への配達には、郊外の立地が真ん中に位置するため、どの方向も大きな遠回りにはならない。

朝夕の市内への交通は遅くなることがあり、都市部での配達の最後の区間には、事前に顧客と合意した上でスケジュールに余分な時間を組み込む必要がある。しかし、交通渋滞に巻き込まれることと、ゲートで立ち往生することには違いがある。渋滞はおおよそ予測できる。ゲートの列には時刻表がまったくないのだ。

国境回廊は、うまくいかなくなるまではスムーズに走れる

そして第三の選択肢がある。コロンビア国境へ向かう回廊沿いに倉庫を置くことだ。国境を越えて貨物を動かしたり、両側に供給したりする人にとって、このルートは地図の上ではスムーズに見える。貨物は港から来て、市内を迂回することなくまっすぐ国境へ向かう。ただしはっきり言っておくが、この回廊沿いの倉庫は地図だけでは選べない。道路状況、燃料補給所、安全な駐車場所、夜間運転は、実際にルートを走って確認しなければならない。国境を越える貨物は書類も多く、引き継ぎのポイントも多いため、ひとつのつながりが詰まればトラック全体が道路上で待つことになる。倉庫の建物自体はほとんど問題ではない。重要なのは、ルート沿いに信頼できる支援拠点があるかどうか、トラックが故障したときや荷物に緊急の短距離転送が必要なときに駆けつけてくれる人がいるかどうかだ。そのバックアップがなければ、ルートで節約した分は一度の遅延で消えてしまう。

立地 アクセスとヤード 最適な用途 注意点
港側 船に近いが、道路が狭く、ヤードが小さく、列が長い 決まった船のスケジュールでの回転の速い輸入貨物 ゲートの列と荷降ろしの待ち時間が配送時間を食う
郊外 大きなヤード、スムーズな出入り、夜間作業が可能 長期保管、仕分け、市内全域と近隣の町への配送 市内のラッシュアワーと都市部配達の余分な時間
国境回廊 国境への直行ルート、市内を迂回しない 国境を越えた配送、国境の両側への供給 ルート沿いの支援拠点、書類の引き継ぎ、夜間運転の安全

この表はシンプルに見えるが、ほとんどの荷主を驚かせる判断を隠している。賃料の交渉余地が最も大きい倉庫が、必ずしも最も安い倉庫とは限らないのだ。港側の倉庫は貨物に近いから安く見えるが、ゲートで1日を失えば、ドライバーの時間、遊休設備、そして顧客からの心配な電話の連続がコストになる。国境回廊の倉庫はルートが直行だから安く見えるが、道路上での一度のひどい遅延が、数か月分の賃料節約を上回るコストになることがある。本当に安い倉庫とは、トラックが到着し、すぐに作業に入り、出発できる倉庫だ。ヤードの広さ、夜間作業の能力、そして平常日のゲートの列の様子は、どんな賃料の数字よりも荷物1件の真のコストを教えてくれる。この市場の賃料や労働条件は速く動くため、契約する前に、昨年の価格で予算を組むのではなく、現在の現地の状況を確認してほしい。

マラカイボ向けの倉庫の設置を考えているなら、私の助言はひとつだけだ。先に契約してはいけない。トラックに同乗して、ルート全体を自分で走ってみてほしい。港での受け取りから倉庫のゲートまで、倉庫から市内へ、そして国境へ向かって、道路がどこで詰まるのか、ゲートにどれだけ時間がかかるのか、夜間積み込みが可能かどうかを見てほしい。倉庫を訪れるときは、地主の話だけを聞いてはいけない。ヤードで働く人たちに話を聞いてほしい。ゲートは何時に開くのか、夜に当直の人はいるのか、1台が故障したときの予備のフォークリフトはあるのか、雨季にヤードは冠水するのか。こうした質問は小さく聞こえるが、そのひとつひとつが、トラックが到着したときに作業に入れるかどうかを決めるのだ。地元のパートナーについても聞いてほしい。短距離輸送の車両や積み込み作業員がいて、繁忙期に人手を増やせるかどうか。私は契約書の上では美しく見えて、ゲートでトラックを受け取れない倉庫をあまりにも多く見てきた。ドライバーたちの間の古い言い伝えにこうある。道路が開けていれば、商売は流れる。倉庫のゲートを開けられれば、あとは商売がついてくる。

Shifu Zhao(トラック輸送ベテラン、15年)著

英語版からの翻訳。内容に相違がある場合は英語版を優先します。